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京都市西京区Y様邸補強工事完了しました

京都市 田中工務店 このいえリフォームです

新年あけましておめでとうございます

本年もよろしくお願いいたします!

 

さて、今回は昨年末に完了した工事のレポートです

阪急の駅にも近い住宅街にお住まいの

Y様からご相談を頂きました

はじめは洗面台の交換で、サクッと交換して

終わったのですが

その際別のご相談を頂きました

 

以前から玄関回りの壁がおかしく

はじめは建築した業者さんがあれこれしていたそうですが

そのうち音信不通になったとのこと

その次は別の業者さんに外壁塗装を依頼されたのですが

サクッと塗装だけして終わったそうです

気になる部位がこちらです

よく見ると

水が回って、外装板の基材が崩壊しています

これはなかなかの難敵の気配です

改めて細かく見てみると

・外装板の取り合い・シール部材の禁則処理

(やってはいけない処理がある)

・それだけではない外装板周りからの雨水浸入

・構造(梁材)の強度不足による外壁のゆがみ

ちょっと一筋縄では終わらなさそうです

それなりの金額と工期がかかる旨

改善はできても完治となると、やってみないと分からない旨

ご理解の上工事にかかりました

Yさまにとってもこれから長くお住まいになる家

この際腹をくくっていただきます

 

まずは不良箇所の解体です

アルミバルコニーも一旦分解して工事開始です

水が回って、横架材が腐食しています

あと、驚くべきことに外装板の1次防水である

透湿防水シートがありません!!

かなり深刻です

おそらくただでさえ強度不足の梁の垂れ下がりがあるところに

外装板の防水不良による雨水の浸入

木材腐食・劣化

さらに強度が下がって、外装板のズレまで引き起こす

この悪循環のようです

オマケに壁と屋根の取り合い板金も途中で切れています

 

まずは梁補強です

幸いもう車庫スペースは使わないとのこと

広い開口部に袖壁を作ります

補強の下地になるのはもちろんのこと

どう見ても足りていない耐力壁量をこれで稼ぎます

袖壁の土台はもちろんコンクリートで新設です

ここに土台を入れ、柱・筋交いを入れます

腐食した梁は裏側でほかの横架材を受けています

腐食箇所以外はまだマシな状況で

なおかつ内側は半分弱残っているので

仕口部分を金物で補強しつつ

補強のための受け梁を下に入れます

腐食している柱は根継ぎして補強します

補強金物もしっかりと

さらに構造用合板+CN釘で固めます

この後、改めて透湿防水シート・防水プチルテープで

しっかりと防水処理をして外装板を貼っていきます

 

できました!

バルコニーも復旧して、限りなくもとに近い状態です

アクセントになるよう、外装板の色柄を選んでいただきました

ついでに樋と板金もやり替えです

少々大きくなりましたが、雨仕舞第一ですすめました

袖壁はほかの1階部位と同じモルタル仕上げです

普通の塗り壁に見えますが

この中には補強柱・筋交い

そしてそれを包んで補強するラスカット

貼ってあります

当初はこのいえお得意のターンバックル筋交い金物で

明るく見通せるようにと思っていましたが

逆にモノを置くので、壁で見えない方がいいとの

Yさまのご意向です

 

なんとか最大の問題点はクリアしました

おそらくほかの部分の外装板下地も同じように

施工不良がありそうです

ただ、すべて直すとなると工期・予算ともども

負担が相当大きくなります

調査の結果、2階以上の壁は比較的マシな状況です

おそらく軒の出があるので、それが劣化を防いでいるようです

まずはこの状態でお過ごしいただくこととしました

建築に携わるものとしては完全を目指したいのですが

予算や状況に応じて塩梅をきめるのも

リフォーム担当者の力量だと思っています

 

腐食した梁を見て愕然とされていたYさまもさることながら

久しぶりにええ~っと思ったこのいえでした

 

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