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「こんなはずでは……」とならないための 後悔しない! リフォームの進め方

※公的機関のHPもお読みのうえ、ご覧ください リフォーム支援ネット 「リフォネット」

いろいろな会社の特徴

リフォームを行なっている施工会社にはいくつかのタイプがあり、それぞれに得意分野や持ち味があります。大手ではないけれど、自然素材を使ったリフォームを得意にしている、スタイリッシュなインテリアをウリにしている、といった得意分野や個性をもっている施工会社もあれば、システムキッチンの入れ替えや便座の取替えといった専門分野に強い施工会社もあります。
大規模のリフォームであれば、大手や建築設計事務所に依頼するという方法もあるでしょう。
施工会社のタイプを特徴ごとに整理してみました。

大手ハウスメーカー系

メリット

  • スマートで確実、工程管理もしっかりしている
  • デザイナーやアフターメンテ等、見えないスタッフが大勢いる
  • 大手ならではのブランド力・安心感

デメリット

  • 同じ工事なのに高い(やっている下請けの施工技術はみな同じ)
  • 増し分の利益がショールームや、立派な事務所の経費に費やされていくだけ。
  • 融通が利かない。担当者は釘1本打たない。
  • 100%下請け工事店の仕事(自社はメンテナンスだけ)。したがって、具体的な仕事の質自体は町屋の工務店と同じ。
  • せっかく関係を築いた担当者が転勤・転職でいなくなる。

デザイン設計会社

メリット

  • デザインにこだわった自分だけの物件を作ってもらえる
  • 家具等付帯することも併せてプロデュースしてくれる
  • 豊富な図面・パース等を提供してもらえる
  • いろんなスタッフが分業制で質の高い仕事をしている

デメリット

  • 設計料(工事金額の7~10%ぐらいが多い)を別途支払うことになる
  • 工事は工務店と別途契約することになる
  • デザイン性はよいが、日々の暮らしては不便な納まりを平気で提案する
  • 結果として高くつく納まりが多い(恰好はいいが、実用性に欠ける)

家電量販店系

メリット

  • 仕入れルートが強いので、機器単品なら安い
  • 事前に商品代・施工費等を明示していることが多く、わかりやすい

デメリット

  • 基本的に丸投げ施工、アフターサービスも機械的
  • 現場に応じた融通が利きにくい
  • 規格外の依頼については決して安くならない(追加が発生するか、大味な見積もりになる)

訪問販売系(基本的に相手にしないこと)

メリット

  • 頼まなくても来てくれる(リフォームを検討するきっかけにはなる)

デメリット

  • 歩合給で生活する社員がほとんどなので、契約したらそれまで
  • 断ったり、変更を伝えると逆切れする。しつこい営業・複数人数で居座る
  • 基本的に高い(価格が不透明)※商品がいい訳ではない

地元リフォーム店(比較的社歴が浅い会社)

メリット

  • 気の合う担当者に当たれば微に入り面倒を見てもらえる
  • 融通が利く

デメリット

  • 独立にほぼ資格が不要で、かつ比較的小資本でできる業態なので、信用力や将来的な保証が不安定
  • 施工経験不足によるミスが発生しやすい
  • 得意・不得意が露骨に施工結果となる(不得手なことでも請けてしまう)

対 策

  • 何年この仕事をしていて、得意分野・担当者自らができる工事を聞いてみる
  • ホームページの施工例をよく見る

地元リフォーム店(親会社が設備系機器店の会社)

メリット

  • 地域密着で活動している
  • 最新の設備機器と、使用方法に明るい

デメリット

  • 機器の入れ替えには強いが、基本的は工事外注式なので、全体的な見通しは甘い
  • 不必要に高級機種を売ろうとする
    (機器のマージンがそのまま利益に直結するから)

不動産業併設リフォーム部門

(広告や看板に、「不動産分譲仲介・新築・リフォーム」と書く会社が多い)

メリット

  • 中古住宅購入の場合、融資等トータルで相談に乗ってくれる
  • 施工のための下見打ち合わせ等、多少の融通を利かせてくれる

デメリット

  • 基本的に丸投げ。自社で実際に工事はしない。
  • 本業でなく、工事に関しては素人なので、的確な意見が出ないことがある
  • 追加変更の場合、小さなことでもしっかり請求を上げてくる。反対にサービス工事になった場合は下請けに押し付けることがあり、手抜き工事をされる可能性がある

地元工務店(いわゆる町屋の工務店)

メリット

  • 融通が利く
  • 家族経営が多く、面倒見がいい(逃げずにアフターフォローしてくれる)
  • 施工経験からくる堅実な施工。使う人のことを考えた納まり変更が期待できる

デメリット

  • デザイン力で劣ることが多い(仕上がりが野暮ったい)
  • 工程表・図面・書類等に疎く、ルーズに見える
  • 最新の情報や工法に疎く、昔ながらのやり方に固執する